コンボチェンジオーズ(リペイント)
2010-2011・バンダイ
(定価:350円)

[Last Update:2012.12.04]


(写真は第1弾のものですね)
ライダー食玩におけるアクションフィギュアも、電王辺りからすっかり定番のラインナップのひとつとなった感がありますが、今回はその中から『仮面ライダーOOO』放送中に発売された「コンボチェンジオーズ」を紹介したいと思います。
この食玩、低価格&小サイズながらも豊富な可動と、オーズの売りである「コンボチェンジ」が可能となっており、また写真右端にもありますライドベンダーなどのメカニックもしっかりラインナップされていたりと、かなり充実した内容となっています。
造形やプロポーションがよろしいのもうれしい限りなのですが、一部塗装済みとは言えシールに頼った部分も多く、些か物足りない感があるのもまた事実……という訳で足りない部分を中心にリペイントしてみた次第です。まぁ結局こだわりにこだわって殆ど全塗装になってしまいましたが;


リペイントと言っても特に変わった事をした訳でもなく、基本的にはMr.カラーを使用した筆塗り&缶スプレーによる塗装となっています。
またパーソナルカラーについては、個人的な好みで総じてメタリック調の塗装としています。なので劇中のイメージから少々かけ離れたところもあるやも知れませんが、そこはご容赦願えれば幸いです。
なお、黒の部分も成型色のままではなく、スーツ地の部分はセミグロスブラック、アーマーに当たる部分はメタルブラックと、地味〜に塗り分けてたりします。またオーラングサークルの部分はモールドがないためシールを使用していますが、それでもタトバやタジャドルのように縁が金色のものは縁のみ切り取って塗装での再現としました。
バックルも当初はシール処理としていたのですが、後々改造のためにソフビヒーローを入手したので、それのバックルを型取り・複製してディテールアップを図っています。
シール処理よりも断然情報量が増したのはいいものの、ご覧の通りの小ささなだけに塗装もムツカシイ事この上ない。また本体側もある程度削ってやって厚みを減らさなきゃならないので、そこも非常に骨の折れる感がありますね。
削ると書いたついでに、腿パーツの内側、脚の付け根のラインと干渉する部分もある程度削って塗装剥げのリスクを軽減しています。こちらも場所が場所なだけに削りにくいのがまた何とも……


……しかし基本のコンボ9体分に加えて、亜種形態も再現するとなるとどれだけの手間がかかるのやら。想像するだに恐ろしいったらないものです;


まずはタトバコンボから。各部位ごとに細かく説明していきますと……
・タカヘッド
メタリックレッドの部分はゴールドを下地にクリアーレッド(旧版)を重ねて再現しています。ここを塗り替えるだけでもかなり劇中の印象に近付くかと。
複眼のメタリックグリーンは上からクリアーを重ねているのか、商品ママの状態でも結構透明感のある感じだったのでそのまま活かしています。ちなみに第2弾にラインナップされていた分はこの透明感が損なわれててガッカリだった記憶が。
・トラアーム
こちらもゴールドを下地にクリアーイエロー(旧版)を重ね塗り。fgにアップした時点ではもう少しオレンジが入っててもよかったかなと思いましたが、ラトラーターコンボの事を考えるにこれで正解だったかな、と。
・バッタレッグ
最初シルバー下地のクリアーグリーン上塗りで考えてたところ、筆塗りではどうしてもムラが出来てしまうため、クリアーイエローとクリアーブルー(共に旧版)の重ね塗りで対応(クリアーグリーンのスプレーって今もまだラインナップにないんですよねorz)。
ただどうしても食いつきが悪いのか、クリアーカラーの塗膜が所々剥がれて来てしまうのが困りものでした;
また膝当てにはモールドが入っていないため、「ガンダムマーカー」のリアルタッチマーカーのグレーでそれっぽく書き足しています。これも地味〜に面倒な作業でしたね。


続いてはガタキリバコンボ。
・クワガタヘッド
グリーンの部分は製品ママでもいい感じの色合いだったのですが、これを再現できる自信がなかったため已む無くメタリックグリーンでリペイント。
ただこれだとどうもイメージと微妙に異なるため、後々メタリックグリーンとゴールドを1:1で混色したものを下地にクリアーグリーン、という形でやり直し。これで大分劇中の印象に近付いたように思いますね。
また複眼は逆に製品ママの状態が透明感がなくイマイチだったので、ゴールド→クリアーオレンジ(旧版)という形で再現としました。
・カマキリアーム
前述のクワガタヘッドの下地色をベースに、こちらはクリアーイエローを重ねて再現しています。というより、元々先にこちらのリペイントがあって、その上でクワガタヘッドの再リペイント(と書くとなんか変な感じがしますが;)、という流れだったりするのです。
それとカマキリブレードは製品ママでは余分な「肉」が付いてしまっているため、削り飛ばして整形してあります。


ラトラーターコンボ。ライオンヘッドの塗装に手間取って、かなり後になっての完成となりました……
・ライオンヘッド
こちらも製品ママのゴールドの色合いが非常にきれいで、何とかこれを活かす形で行きたかったのですが結局頓挫。ゴールドを下地としてクリアーイエロー5:クリアーオレンジ1(共に旧版)の割合で混色したものを上から被せています。額のオークオーツのみシルバー下地でクリアーイエロー、という形となっています。
複眼はシルバー下地→クリアーブルー(新版)だったと記憶してますが……もう少し薄めの色合いでもよかったかも知れませんね。
・チーターレッグ
ライオンヘッドとは逆にかなり早い段階で作業に入っていた部位のひとつです。トラアームよりも薄めの黄色、という事でシルバーを下地にクリアーイエロー(旧版)、さらにホワイトパールと重ねての再現となりました。劇中のスーツのクリーム色っぽさとはちょっと異なりますが、上手い具合にトラアームの黄色との差別化は図れたと思います。


サゴーゾコンボは比較的作業が簡単な方で、タトバコンボの次に完成したものと記憶しています。
・サイヘッド
最初、複眼とオークオーツ部分をタカヘッドと同じ要領でリペイントするのみの予定だったのですが、結果的に白の部分には上からホワイトパールを上塗りしてみました。ともすれば無駄な凝り様とも思われるやも知れませんが……
顎の部分には余計なスミ入れが入っちゃってますが、ここが勘違いによるものだという事に気付いたのは後になってからでしたorz
・ゴリラアーム
肩や胸など足りない部分をシルバーで塗り足した程度です。どちらかというとスミ入れの作業の方が大変な印象のある部位でしたね。
・ゾウレッグ
やはり膝当て等の省略された部分を黒鉄色で塗り足したのみ。スミ入れがそこまで大変でない事もあってか、一番手のかからなかった部位だったと思います。


シャウタコンボはタジャドルの方を優先させていたのと、前述のバックルのディテールアップ作業との兼ね合いもあって、タコレッグのみ放送終了後の完成となってしまいました。
・シャチヘッド
プトティラ用に調食してあったメタリックパープルを下地に、クリアーブルー(新版)を被せています。元々はこの青がウナギアームのそれになる予定でした。白の部分には例の如くホワイトパールを上塗り。
額のオークォーツ、それに複眼は共にシルバー下地で、それぞれクリアーブルーとイエローを重ねた覚えがあります。この辺になると記憶が曖昧になってきてますね;
・ウナギアーム
青の色合いに納得が行かず、3回くらい塗り直した覚えがあります。最終的にはメタリックブルーの下地にクリアーブルー(新版)、という形で落ち着きました。
ボルトニングドライブやウィップはやはり白の上からホワイトパールと、相変わらずの無駄な凝り様です……ウィップの着脱は無理としても、何か良さげな素材があったら持たせてやりたいものですね。
・タコレッグ
シルバー3:メタリックブルー4の割合で下地を作った後、ホワイトパールをかぶせて色合いを調節しています。ゴリラアームなどと同様に、パーソナルカラーの塗装よりもスミ入れの方に苦労させられた部位だと思います。


タジャドルコンボは左肩の改修、バイザーの再現などで結果的に番組終了間際まで作業がずれ込んでしまった事もあり、現段階では最も手のかかったコンボと言えるやも知れません。
・タカヘッドブレイブ
作業が長引いた最大の要因がこれになります。
メタリックレッドの部分はタカヘッドと同様。特徴的なバイザー(ビークシェルド)の部分は「クリアーの厚塗り→研ぎ出し」で再現としています(写真下段)。バイザーが多少出っ張り気味になってしまったきらいがありますが、雰囲気は十分に再現出来ているのではないかと。
その下の複眼はゴールド→クリアーオレンジとしましたが、『MOVIE大戦CORE』の映像を見る限りではクリアーレッドとした方が良かったのやもと思う次第です。
・クジャクアーム
詳細は後述しますが……こちらもやはり作業が長引いた要因の一つ。
色の方はゴールド下地なのはタカヘッド二種と同様なのですが、こちらはクリアーレッドだけでなくクリアーオレンジも被せる事で、色合いに違いを出しています。
タジャドルコンボのメタリックレッドは本来全身同じ色のようなのですが、それだとイマイチ物足りない感もあったため今回はオーメダルの色合いを参考に、各部位で差異を付ける方向で行きました。
・コンドルレッグ
下地はゴールド1:メタリックレッド1、その上からクリアーレッド(新版)という形でメタリックレッドの部分を再現。コンドルメダルの色合いが若干ピンク寄りな感じだったので、これに倣いながらも他の部位との違和感が生じないような、そんな色味を心がけています。
実物はそれなりにメタリックしてくれてるのですが、写真だとどうもイマイチメタリック感が伝わってこないですね;

(実は改修した左肩よりも、何にも弄ってないはずの右肩の方がやや緩めだったり……;)
以前にも記事にしたように、肩関節の軸の長さが左右で異なっていたため、左肩の部分をもう一体分とニコイチで改修してあります。
関節パーツや胴体の受け側の形状もやはり左右で異なるため、受け側を削ったり逆に肩の軸をパテや瞬着で太らせたりしてどうにかこうにか形にしたのですが……今後のへたりが不安だったりしますね。

(商品ママの状態、肩関節軸の長さが違うのが見て分かるかと)

(こちらはバイザー再現途中の状態)


オーズだけでなく、もちろんバースの方もリペイントしてあります。
最初ガンクロームで装甲をリペイントしようと思ったら色合いがイマイチイメージと違ったので、黒鉄色と半々で調合してガンメタっぽくしています。緑色の部分はメタリックグリーンをそのまま使用、手首などの金色はシルバー→クリアーイエローとしています。
ただこのバースの塗装済み箇所、これがどうにも厄介なもので、上から塗ろうにも弾かれるし、かと言って塗装を落とそうと薄め液を使ってもほとんど効果がない。結局トップコートを上から何度か吹いたりして下地を作ってやるなど、どーにかこーにか塗れるだけの状態に持って行く必要がありました。


バースCLAW'sの方もリペイントしてたりするのですが、クレーンアームを残した状態で作業が止まっちゃってます。ミルク缶の方も用意したいんだけどなぁ……サイズ的にはヤクルトとかの容器が丁度良さげだなと思いつつ、こちらは全くの未着手な状態です。
タトバコンボとバースとで2ショット。バースの中の人は伊達さんかな?
写真にもあるように手持ちの方も塗り直してるのですが、どちらも中途半端な状態なのがまた何とも……ちなみにバースのバックル周りも、こちらはカプセル部分にH・アイズを張り付けてディテールアップしてたりします。本当はソフビヒーローから持ってこれれば良かったんだけど、そこまで頭が回らなかったのよね;


後、商品で未付属だったタジャスピナーは一応自作を考えてる(サイズが近いHDM創絶のタジャドルを手に入れられなかったのよね)のですが、これもぱったり手が止まっちゃってたりします……同じく未付属なメダガブリューが全くの手付かずなのに比べればマシなものですが。


上記のように手持ちの武器が中途半端な状態だったり、プトティラやタマシー、それにブラカワニやライドベンダーなどまだまだ未完なものも残ってたりするのですが、それらについてもまた追々アップしていけたらと考えてます。スーパータトバやポセイドンといったMOVIE大戦組については……如何いたしましょうかね?



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